台風が来るたびに、自然の恐ろしさと人間の無力さを感じます。
これだけIT技術や科学技術が進んでも、
台風の前では何もできないし、ただひたすら通過するのを待つばかりです。
もちろん、台風の軌道や進路予測などは、
数十年前から比べれば格段に精度が上がり、
IT技術を駆使した調査分析により、
被害の規模を最小限にするための情報提供が
できるようになってきたと思います。
でも基本的には、台風一過を待つというのが、
人間ができる唯一のことのような気がします。
この台風という自然現象が巻き起こす害というのは何でしょうか。
ひとつにはその強風による建物や各種インフラの損害でしょう。
想像を絶する破壊力により、頑丈な建築物が脆くも壊れてしまいます。
そして二次災害として、それら破壊されたものが飛散して、
人間に直撃したりするような被害もあるでしょう。
もうひとつの害としては、やはり水害です。
通常の何十倍、何百倍もの降水量により、
各地に水の被害が発生します。
海抜の低い地域では特に被害が大きく、
できる限りの対策をして台風に備えるでしょう。
そしてあとは先に書いたように、
台風が去って行くのを、ただただ待つしかないわけです。
一方で、被害ばかりの台風かというとそうでもなくて、
台風のメリットというものもあるようです。
ひとつには、単純ですが水不足の解消です。
一気に雨が降ることで大量の水が供給されます。
もうひとつのメリットとしては、台風による海洋への影響です。
大波によって海水がかき混ぜられることで、
海の深層部への酸素供給がなされることがわかっているそうです。
さらには、空気中の微粒子や
いわゆる大気汚染汚染物質を吹き飛ばして綺麗にしてくれる、
というメリットもあるでしょう。
確かに大きな被害をもたらす台風ですが、良い面もあるのですね。
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